堀江貴文ライブドア社長が立候補を表明した広島6区は、中国山地から瀬戸内の島々まで、過疎地も広がる広島県東部にある選挙区だ。
「政治は金もうけの場ではない」。亀井氏は19日、朝日新聞のインタビューで堀江氏への反発を隠さなかった。亀井氏の自宅のある同県庄原市。同氏の北部後援会の道上侑会長は「過疎化に悩む中山間地に乗り込んで来て、いったい何を訴えるつもりなのか」と、首をかしげた。
堀江氏は福岡県出身で広島との縁は薄い。亀井氏の陣営幹部は「マネーゲーム的な発想は、この地域では通用しない。こちらに風が吹く」と話すが、有名人だけに不安もある。「政治に興味のなかった人たちがおもしろ半分で投票するだろう。それが怖い」
19日午後、6区内の自民県議12人が県庁に集まり、亀井氏支援を申し合わせた。県議の一人は「自分の名を売って会社の業績を上げるためではないか」と不快感をあらわにした。自民党県連の奥原信也幹事長は「無所属の堀江氏を県連は支援できないだろう」と話した。
同選挙区から立つ民主前職、佐藤公治氏(比例区中国ブロック)は、「激しい選挙戦になる」と語った。無党派層の取り込みに力を入れるだけに、堀江氏と支持層が重なる恐れがある。
後援会幹部は「若い世代が興味を示すだろう」「無所属での出馬は想定外。何を訴えるのかを見ていくしかない」と警戒する。
民主党県連の宮政利幹事長は「あれだけの知名度は選挙に影響を与える。どんな選挙になるのか、予想がつかない」とため息をついた。
一方で、有権者の受け止めには、歓迎と反発が入り交じる。
同県三次市の建設業男性(33)は「球団や企業買収など、誰も手がけなかったことを大胆にしてきた。停滞する世の中を変えてくれる」。同市内の主婦(59)は「地元とつながりがなく、政治で何も実績がない。広島の有権者をなめている」と話した。