|
政府は16日、イラク復興支援特措法に基づく航空自衛隊C130輸送機による輸送支援の初仕事として、来週にも陸上自衛隊が展開するサマワに人道支援物資を輸送する方向で調整に入った。政府は攻撃が続くバグダッド空港への乗り入れは安全が確認されるまで当面見送る方針だが、C130の有効活用に加え、自衛隊が人道支援に取り組む姿勢をイラク国民などに印象づけられる、と判断した。
C130が離着陸できるサマワに最も近い空港は、約100キロ離れたナーシリヤ近郊にある軍用のタリル空港。同空港は反米武装勢力などの攻撃がほとんどないといい、政府は安全が確保されていると見ている。日本から21日に送る人道物資を空自がクウェートから同空港まで空輸し、さらに陸自車両がサマワへ運ぶ。陸空両自衛隊の連携で輸送にあたる計画だ。
陸自先遣隊がサマワの行政機関や部族長から聞き取ってきた必要な物資に関する調査を踏まえ、外務省と防衛庁が輸送する物資を選定している。医薬品や、包帯、注射器などの医療物資、家庭での飲料水を貯蔵するポリ容器などを検討しているという。防衛庁OBが寄付した文房具も運ぶ。
政府は当初、米軍の需要が最も高いバグダッド空港での輸送支援を重視する方針だった。しかし迫撃弾が撃ち込まれるなど治安の悪化を受けて、同空港への乗り入れは当面、断念。このため、防衛庁は「C130をいつまでも遊ばせておくわけにはいかない」(幹部)として、初仕事に何を選ぶかを検討してきた。
C130はクウェートでの飛行訓練を終え、今週中にもイラク上空での飛行訓練をする方針だ。
(02/17 08:00)
|