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イラクのバグダッドで武装勢力に拉致されていたイタリアの左派系新聞マニフェスト紙の女性記者、ジュリアーナ・スグレナさん(56)が4日、1カ月ぶりに解放された。しかし、解放後にバグダッドで米軍検問所を車で通過しようとした際、米兵から銃撃され、同行の伊情報機関員(50)が死亡。スグレナさんら3人も負傷した。誤射とみられるが、イタリアでは解放を喜ぶ間もなく、米軍への怒りの声が高まっている。
伊メディアによると、スグレナさんは解放された後、交渉に関係した伊国防省情報・軍事保安部の情報部員らに付き添われ、車列を組んでバグダッド国際空港へ向かっていた。米軍検問所を通った際、米兵が突然車列を銃撃し、スグレナさんに覆いかぶさった情報部員が射殺された。スグレナさんも肩を撃たれ、他の情報部員2人も負傷して病院へ運ばれた。
バグダッドの第3歩兵部隊は「検問所へ向かって来た車両を制止しようとして警告したが、運転手が止まらず、兵士らがエンジンを撃った」との声明を発表。ロイター通信によると、ブッシュ米大統領は4日、ベルルスコーニ伊首相に電話して遺憾の意を伝えた。マクレラン米大統領報道官は同日、「ブッシュ大統領は伊政府と連携し、事件の徹底解明にあたることを首相に確約した」と述べた。
同首相は同日、会見で「電話で知らせを聞いて凍りついた。米軍の行動について説明を聞くため、米国大使を呼んだ。誰かが責任を取らなくてはいけない」と述べた。
当初、「解放」の速報にわいたイタリアでは「誤射」に衝撃が走った。祝福の特集番組を放送していた各テレビ局は、スグレナさんの知人らによる怒りの声などを報じ始めた。マニフェスト紙の編集者は「喜びの知らせが、米軍の銃撃によって台無しになった。イラクで起きていることが無意味で狂っているという悲劇的な証明だ」と述べた。
スグレナさんは先月4日、バグダッド市内のイスラム教スンニ派モスクでファルージャからの避難住民らを取材した後、武装グループに拉致された。同16日に「イタリア政府はイラクから撤退して」と訴えるビデオ映像が流れた。ローマ法王やチャンピ伊大統領らが解放を求めたほか、ローマで開かれた集会には約20万人が参加した。
(03/05 10:33)
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