|
30日のイラク国民議会選挙で、公平性を確保する国際監視団の不在が問題になっている。「ゼロではないのか」との指摘にイラク選挙管理委員会は29日、「199人いる」と外国人の国際監視員の存在を強調した。しかし、投票所での監視はできないとみられ、同選管広報のアヤル氏は「投票所への入室許可証を持つ多数の外国人を含めた記者団も、一種の監視団だ」と苦しい説明をしている。
国際監視団は当初、カナダや欧米から専門家の派遣が検討されたが、治安悪化を理由に断念された経緯がある。
国際監視団は、国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウオッチ」など一部の非政府組織(NGO)のほか、イラクにある9カ国の外国大使館から「助っ人」をかき集めた結果とみられる。派遣国は、米英、ルーマニア、アルバニアの多国籍軍参加国のほか、ドイツ、インドネシア、メキシコ、パナマが加わっている。
ただ、人数は少なく、投票所はどこも危険なため、大半の外国人監視員は、バグダッドの選管本部がある通称「グリーンゾーン」内で、投票用紙の最終確認作業などを監視するとみられている。全国約5600カ所の投票所で命がけの監視に当たるのは、イラク人のNGOと政党関係者からなる立会人計約4万1000人だけだ。
(01/29 23:11)
|