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30日の主権移譲を目前に控えたイラクで、民間のトルコ人3人が拉致されたことが26日、明らかになった。犯行グループは、28日からの北大西洋条約機構(NATO)首脳会議のためトルコを訪れたブッシュ米大統領に対し、トルコ国民が大規模な抗議デモをすることなどを要求した。一方、イラク中部ヒッラでは無差別テロと見られる車爆弾の爆発で市民23人が死亡した。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは26日、トルコ人3人を人質に取り、「要求に従わなければ殺害する」とする武装グループのビデオを放映した。
グループは、国際テロ組織アルカイダ幹部のザルカウィ氏と関連がある過激派「タウヒード・ワ・ジハード(統一と聖戦)団」を名乗った。同じ組織なら、最近の米国人や韓国人の拉致殺害事件に続く犯行の可能性がある。
ビデオでは、黒い旗の前に武装した覆面姿の男2人が立ち、トルコ旅券らしいものを持った3人の男性がひざまずいていた。「米軍に協力するトルコ企業は出ていけ。犯罪者ブッシュの訪問に抗議する大規模デモをトルコで行え」と要求。「72時間以内に実行されない場合、人質を殺害する」としている。
アルジャジーラは26日にビデオを受け取ったと説明しており、要求期限は29日とみられる。トルコ政府は27日、要求を拒否した。
トルコはイラクへ部隊を派遣していないが、民間のトルコ人が米軍請負業者や運転手として働いている。AP通信は在バグダッドのトルコ領事館員の話として、人質3人は2日前から行方不明になっていると伝えた。
イラクの武装組織が外国人を人質にとり、軍撤退やデモなど政治的要求をつきつけた主な事件は、4月に日本人3人拉致を含む3件、5月に米国人ら2件。6月も韓国人が殺害された事件など、今回が3件目。
ヒッラでは26日午後8時45分(日本時間27日午前1時45分)ごろ、2台の自動車に積まれた爆弾が爆発し、23人が死亡、58人が負傷したと駐留米軍は発表した。死傷者はすべて市民で、女性や子供も多いという。犯行声明は出ていない。
ヒッラはバグダッドの南約100キロ。イスラム教シーア派住民が多数を占める。
地元警察などの話では、爆発現場は中心部の商業地区の大通り。日中の暑さを避けた買い物客でにぎわっていた。 一方、バグダッドで27日昼前、暫定占領当局(CPA)本部がある旧大統領宮殿周辺(通称グリーンゾーン)にロケット弾2発が撃ち込まれた。負傷者はなかった。
(06/27 23:24)
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