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イラク人収容者虐待事件で、軍法会議に訴追された米兵3人に対する予備審問が21日、バグダッドで開かれた。ポール判事(大佐)は、駐留米軍のサンチェス司令官、米中央軍のアビゼイド司令官から証言を求めたいとする弁護側の請求を認めた。ラムズフェルド国防長官については却下した。軍の組織的関与があったかどうかが焦点となるとみられる。
弁護側は両司令官のほか、イラクの収容施設の責任者、駐留米軍情報部門の担当者にも直接尋問し、答えを文書にして法廷に提出する。サンチェス司令官は今月末の主権移譲後、イラクを離れることになっており、7月末までの尋問が見込まれている。
ポール判事はまた、虐待があったアブグレイブ刑務所を「犯行現場」として、この件が解決するまで保存するよう命じた。ブッシュ米大統領は先に同刑務所を解体する方針を示したが、イラク暫定政府のヤワル大統領は「解体は賢明ではない」と否定的だった。
予備審問は軍法会議に先立つ手続き。フレデリック2等軍曹(37)、グレーナー技術兵(35)、デービス軍曹(26)の3人は先月19日の予備審問で罪状認否を留保していた。うち、フレデリック2等軍曹に関してはこの日、民間弁護人不在のため7月23日までの延期が決まった。
デービス軍曹の弁護人は、記者団に「武装勢力の襲撃で多数の米兵が死亡する状況で、(同軍曹は)大変な重圧のもとにあった。情報を得るために連日、軍情報部などから収容者の抵抗を弱めるよう指示されていた」などと説明。虐待は個人の判断ではなく、上官の指示に従ったとの立場を強調した。
また、グレーナー技術兵の弁護人は記者団に、訴追された米兵らは「スケープゴート(いけにえのヒツジ)だ。兵士らが単独で行動すると本気で考える者などいない」と話し、不満をあらわにした。
(06/21 21:38)
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