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ラムズフェルド米国防長官は7日、イラク駐留米軍によるイラク人虐待事件をめぐる米上下院の軍事委員会の公聴会で、これまでに報道された虐待写真のほかに「さらに多くの写真とビデオ」が存在することを明らかにした。野党民主党などから辞任を求める動きが出ているが、辞任するつもりはないことを強調した。
長官は、虐待の写真について、「昨日の夜に(報道された以外の写真を)初めてみた。さらに多くの写真があり、ビデオもある。信じられない(内容だ)」と述べ、さらに衝撃的な映像が存在することを認めた。ビデオには目を通していないという。こうした映像が流出した場合、「事態がさらに悪化するのは明らかだ」と語り、今後の報道に懸念を示した。
辞任要求は、民主党に加え、ニューヨーク・タイムズ紙が7日付社説で主張するなど、メディアにも広がっている。長官は「問題は私が(長官として)十分な任務を果たせるかどうかだ。そうできないと感じたら、すぐに辞任する」としつつ、「政治問題にしようとする人々のためには辞任しない」と明言した。
ブッシュ大統領にどの時点で報告したかについて、長官は「わからない。大統領には毎週会っている」と述べ、明らかにしなかった。また、取り調べの責任者は「軍の情報部門の人間だった」と述べたが、「責任者は一定期間ごとに交代していた」と述べ、具体的な氏名は示さなかった。軍の人員不足などを補うため民間請負業者が、取調官や通訳として、問題の起きたアブグレイブ刑務所に勤務していたことも認めた。
収容者への取り調べや情報の取り扱い方が適切だったかどうかを調べるため設置される第三者機関、独立調査委員会の顔ぶれについて長官は、公聴会終了後、シュレジンジャー元国防長官▽ブラウン元国防長官▽ホーナー退役空軍大将▽ファウラー元下院議員の4人になると発表した。いずれも国防長官の諮問機関、国防政策諮問委員会(ファウラー委員長)のメンバーだ。
発表によると、委員は兵士の訓練方法、拘束や取り調べの手続きや方法、命令系統などについて独立した立場から専門的な助言をまとめ、45日以内に国防長官に報告する。事件に関連する国防総省の捜査報告書や関連情報の閲覧や、関係者との面談も認められるとしている。進展状況について議会にも報告する。
一方、証言に同席した制服組トップのマイヤーズ統合参謀本部議長は、虐待の写真を4月28日に最初に放送した米CBSに対して、国防総省側が放送しないよう圧力をかけたとの指摘について「(キャスターの)ダン・ラザー氏に実際の写真を放映するのを延期してほしいと頼んだ」と述べ、事実関係を認めた。議長はファルージャなどで厳しい戦闘が続いていたことなどを挙げ「(写真が公表されれば)米軍兵士の生命にかかわるとの懸念から頼んだ」と説明した。
(05/08 13:30)
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