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イタリアのベルルスコーニ首相は15日、イタリア人人質の殺害について「我々の平和への努力には影響しない」との声明を発表し、イタリア軍のイラク駐留を継続する考えを改めて強調した。フラティニ外相は出演したテレビの中で、事件について国民に説明。ただ、今も拘束されているとみられる人質3人の安否を巡って、今後、イタリアでの議論が高まることは必至だ。
14日夜、ローマで開かれていた映画祭の会場のスクリーンに、対話番組のテレビ映像が大きく映し出された。「いったいどうなるんだ」。人質の親族の1人が生中継の番組の中で外相に迫った。
外相は「残念ながら、犯行グループがだれなのかよく分からない」と発言。「我々のすべきことは、彼らを助け出すためにできるあらゆることだ」と続けた。外相のテレビ映像は15日朝まで繰り返し放映された。
殺されたクワトロッチさん(35)は元パン職人。00年から警備関係の仕事を始めた。昨年12月に米国の警備会社の仕事として、イラク行きを決め、契約を交わした。マイホームの購入を望んでいたという。
イラク滞在は当初、1カ月のつもりだったが、予定を延ばしていた。親族は15日、報道陣に対してコメントを出していない、とAFP通信は伝えた。
イタリア軍は2600人の兵力をイラク南部ナーシリヤに展開している。昨年11月、駐屯地が襲撃を受け、兵士19人が死亡した。この時、世論は「テロには屈しない」との論調で派兵継続にまとまった。しかし、最近の世論調査では派兵に疑問を投げかける声が増えていた。特に、スペインで撤兵を公約とした野党が総選挙で大勝して以来、野党側は政府批判を強める。
外相は14日の議会で、事件解決の方法を探るための代表団をバグダッドに派遣。一方で犯人側との直接交渉や、その要求に応じる考えはないことを表明していた。
人質殺害を伝えたカタールの衛星テレビ局アルジャジーラは「イタリア軍の撤兵について犯行グループと交渉する考えはないと語ったベルルスコーニ首相のコメントが出た後、人質は殺された」と伝えた。
ビデオの中の殺害の場面には、3人の人質もいっしょに映っていたと伝えられる。今後、人質たちの安否を巡って世論が高まっていくことは間違いない。
(04/15 12:53)
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