|
米CNNテレビは7日未明、バグダッド西方のイスラム教スンニ派地域のラマディで6日、米海兵隊員12人がイラクの武装勢力との交戦で死亡したと報じた。地上戦による米軍の一日の死者数としては、5月の大規模戦闘終結宣言以降、最大規模となった。一方、中南部のシーア派支配地域では、反米強硬派による占領当局に対する攻撃が依然、続いており、米主導の占領軍はスンニ派とシーア派の両方を敵に回す、二正面作戦を強いられることになった。
アラビア語衛星放送アルジャジーラによると、ラマディの東隣、ファルージャで米海兵隊が6日未明から進めている反米武装勢力に対する掃討作戦では、イラク人住民32人が死亡したという。
ラマディで海兵隊員が死亡した詳しい状況は明らかになっていないが、住民からの情報によると6日朝、モスク(イスラム教礼拝所)が拡声機で住民に対し「対米ジハード(聖戦)」を呼びかけた。これを受けて武装勢力が、巡回する海兵隊を自動小銃や小型ロケット弾で攻撃し市街戦になったという。街路には炎上した米軍車両2両が見えたという。
ラマディは米海兵隊が掃討作戦を展開しているファルージャと隣接し、双方の住民の関係も強い。モスクからの訴えには「ファルージャを守れ」というものもあったという。
CNNは、ラマディではバース党や旧軍の残党が政府関係の建物を占拠したため、海兵隊が派遣されたと報じた。
海兵隊は兵員交代で、今年1月からラマディ、ファルージャに展開し始めた。ファルージャでは3月下旬に武装勢力による米請負業者の殺害と、地元住民による遺体損傷事件があり、数日前から海兵隊が全市を封鎖し、掃討作戦に入っている。
武装勢力との衝突は、ファルージャでもあったようだ。海兵隊が突入した市南東部の工場街では特に激しい戦闘となり、いったんは海兵隊が撤退したとの情報も流れた。AFP通信は「工場街を制圧するのに6時間かかった」とする米指揮官の発言を伝えた。
アルジャジーラは、ファルージャ市街に対する米軍武装ヘリコプターの攻撃の結果、崩れた民家の下敷きになった子供の遺体や病院で治療を受ける子供の映像を放映、「市民32人が死亡した」と報じた。「死者のほとんどは女性と子供」としている。
(04/07 11:29)
|