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イラク北部のクルド人自治区アルビル州の州都アルビルで1日午前(日本時間同日夕)、市内にあるクルド人政党「クルド民主党(KDP)」と「クルド愛国同盟(PUK)」の事務所で同時自爆テロが起きた。駐留米軍のキミット准将は1日、記者会見し、「56人が死亡し、200人以上が負傷した」と述べた。
死者数は100人を超すとの情報もある。政党幹部によると、クルド人でつくる自治政府のアブドルラフマン副首相やマンティク州知事のほか、複数の閣僚が死亡した。イラクでのテロとしては、昨年8月末にイスラム教シーア派政党指導者ら80人以上が死亡した中部ナジャフでの事件に次ぐ規模となった。
イラク北部を拠点とするクルド人は、フセイン政権下の支配層で中部に多いスンニ派、南部に多いシーア派とともにイラクの3大勢力の一つで、KDPとPUKはともに、米主導で作られたイラク統治評議会に代表を送っている。
フセイン政権に弾圧されたクルド人勢力は、自治区の拡張など権利拡大を目指して動いており、6月末のイラク人への主権移譲に向けて、南部に多いシーア派を含めイラク全土で緊張が高まる恐れがある。
テロは、約10キロ離れた2カ所の事務所でわずか5分の間隔で起きた。1日はイスラム教の祝祭「犠牲祭」の初日。宗教感情が高まる時期に合わせ、イラク北部を拠点に活動するイスラム過激派「アンサール・イスラム」が占領当局に対する協力者を攻撃した可能性がある。クルド人で、統治評議会が任命した暫定内閣のゼバリ外相は「国際テロ組織アルカイダと、その影響を受けたアンサール・イスラムの犯行だ」と述べた。
襲撃当時、アルビルの両政党の事務所には、犠牲祭を祝うために地元有力者など数百人の訪問客が集まっていた。ロイター通信によると、2人の実行犯はいずれも爆弾を身につけ、それぞれの事務所内に入り込んで爆発させたという。自治政府のイーサン人権相はカタールの衛星テレビ、アルジャジーラに「犠牲祭初日には多数の訪問客を受け入れるため、警備は厳重ではなかった」と語った。
アルビルでは昨年12月にも、自治政府庁舎前でトラック爆弾が爆発したり、KDP幹部が襲撃されて負傷する事件が起きている。
(02/01 22:27)
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