|
イラクに駐留する米主導の連合軍は2日、バグダッドの米英暫定占領当局(CPA)本部に残るフセイン元大統領の胸像の撤去作業を始めた。どんな寒村にもあったフセイン像は、米軍侵攻後にほぼ消滅していた。ところが、十字軍を撃退したアラブの英雄サラディンに擬したフセイン像が占領軍中枢に残り、出入りする米軍幹部らを見下ろしていた。
像はブロンズ製で高さ9メートル、重さ7トン。旧大統領宮殿内部の建物の屋上に据えられていた。イラク統治評議会が11月1日に撤去を決め、CPAが費用3万5000ドル(約380万円)を出した。今になって撤去を決めた理由を問われたCPA広報担当者は「バース党員の排除を定めた規則に違反しているからね」と話した。文化省は保存を要請しているがその方法は未定だ。CPAのブレマー代表らが見守る中、巨大クレーンで像を引き抜いた。残る三つの像も、数週間内に撤去されるという。
イラク全土にあったフセイン像は、戦後、主にイラク人の手によって破壊された。しかし、大統領宮殿の像は巨大なため破壊を免れたとみられる。刑務所など米軍に接収された施設では、破壊を免れたフセイン像がまだ所々で残っている。
(12/03 16:01)
|