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イラク暫定内閣のアルジャザエリ文化相は、イラク国内の各地で古代遺跡の破壊や埋蔵文化財の盗掘が続いているとし、貴重な文化遺産を保護するために特別の警備部隊を創設し、近く国内に展開させる方針を明らかにした。バグダッドで朝日新聞記者に語った。
同文化相によると、部隊は特別に選抜された警察官や、武器使用の訓練を受けたイラク国内の大学の考古学科の卒業生などで組織し、規模は1500〜2000人。遺跡周辺の悪路を走破できる四輪駆動車や無線、銃などを装備するという。
隊員の選抜はすでに始まり、入隊後、イラク国立博物館の遺跡や埋蔵物の専門家らから文化財保護の方法などについて教育を受ける。イラクの米英暫定占領当局(CPA)やイタリア政府が資金や部隊の訓練を支援しているという。
イラクにはチグリス川とユーフラテス川に挟まれた地域を中心に、ハトラやアッシュールなど世界遺産に登録された遺跡や、ウルなど古代の都市国家、アッシリアやバビロニア王国などの遺跡が各地に残されている。発掘調査が済んだのはごく一部で、埋蔵文化財の発掘がこれから本格化する遺跡も数多い。
文化省には、各地の遺跡で遺構の破壊や埋蔵品の盗掘が起きているとの情報が寄せられてきたが、これまで事実上放置されてきたという。
同文化相は「人類共通の文化遺産である貴重な遺跡の破壊は深刻で、もう時間がない。訓練が終わり次第、警備部隊をイラク中南部や北部の遺跡に派遣する。日本政府にも資金援助など協力を頼みたい」と語った。
(11/13 15:41)
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