現在位置:asahi.com>ニュース特集>イラク情勢> 記事 イラク米軍「撤退停止を」 司令官が上院公聴会で提言2008年04月08日22時38分 【ワシントン=梅原季哉】イラク駐留米軍の兵力水準について、現地最高責任者のペトレイアス司令官は8日、今年7月の時点で撤退を一時停止するよう提言した。来年1月に発足する米国の次期政権が、少なくとも10万人以上のイラク駐留を引き継ぐことは、ほぼ確実になった。
ペトレイアス司令官は同日午前、クロッカー駐イラク米大使と共に上院軍事委の公聴会で証言。同司令官は、イラクの治安について「一様ではないが、相当な」進歩があったと評価したが、今後について「非常に複雑で困難な課題が待ち受けている」と指摘。米国は昨年9月、治安改善を理由に増派戦略を見直し、昨年末から部分撤退を始めていたが、今年7月に増派分の撤退が完了した段階でいったん中断。増派前の水準である約14万人規模にとどめ、45日間の「情勢の集約・評価期間」を置くよう求めた。 ブッシュ大統領は提言を受け入れる方向で、10日に国民向けに演説する。 ブッシュ政権はイラクが泥沼化した状況で昨年初め、5個旅団戦闘団(1個戦闘団は約3500〜4000人)相当の兵力を増派する戦略に踏み切り、兵力は最高時で約16万8000人に達した。その結果、昨年5月に月間126人を記録した米兵死者が、今年3月には約7割減の38人にとどまるなど、治安面では相当な改善をもたらした。 司令官は8日、今年末の段階での兵力見通しについては明言を避けたが、一気に撤退を進めるのは技術的にも困難で、大幅撤退か現状維持かは事実上、次期政権の判断に委ねられることになる。 PR情報この記事の関連情報イラク情勢
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