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イラク・サマワの復興道路、無残 手抜き、次々に発覚

2008年03月19日01時32分

 20日のイラク開戦5年を前に、陸上自衛隊が06年夏まで駐留したイラク南部のムサンナ州サマワを1年半ぶりに訪れた。「自衛隊は占領軍ではない」と、人々はなお自衛隊びいきだ。親日感情も高い。一方で、駐留中に自衛隊と外務省が発注した様々な復興支援事業では、地元業者によるずさんな工事が目立っていた。多額の事業が現地の腐敗を助長したとの指摘もある。

写真

日本が発注した道路改修工事で、欠陥を指摘する州議会腐敗追放委員会のハッシャン委員長=サマワのクワシ地区で

地図

サマワの地図

 「アスファルトは薄い。その下の砂利もひどい品質だ」

 州議会の腐敗追放委員会のハーキム・ハッシャン委員長は、サマワの北東8キロのクワシ地区の道路わきにあいた穴を指さした。冬の雨で路肩が流れた。厚さ10センチもないアスファルトの下がえぐれている。自衛隊宿営地に事務所があった外務省サマワ連絡事務所が発注した道路舗装工事だ。

 ハッシャン氏は続けた。「舗装道路なのに2、3年でだめになる。業者が工事費を浮かすために手抜き工事をしたのだ。日本の監督が甘かったのも原因だ」

 同地区に住む農業タメル・ナエマさん(47)は「日本には感謝している」と語る。「道路改修のおかげで、雨の日でも車で病人を運ぶことができる。しかし、施工はひどい。地固めが不十分で、道路は穴だらけだ」

 自衛隊と外務省はムサンナ州で、給水、医療支援、道路改修、公共施設・学校補修を、復興支援事業の4本柱とした。道路や学校の補修は、地元業者に委託した。

 学校改修でも、壁にひびが入り、天井のしっくいがはがれて落ちるような工事がある。ハッシャン氏は「私が見た学校改修事例の半分以上が欠陥工事だ」と言った。

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