現在位置:asahi.com>ニュース特集>イラク情勢> 記事 イラク北部で爆弾テロ 記者が遭遇 現場ルポ2008年03月11日11時12分 イラク北部のクルド地域政府が統治するスレイマニヤ州の中心部で10日、爆弾を積んだ車が爆発し、少なくとも1人が死亡、約30人が負傷した模様だ。現場は大型ホテル前の路上で、地元の治安当局は、ホテルを狙った自爆テロとみて調べている。スレイマニヤを含む北部3州はこれまで治安が比較的安定していた。 爆発は10日午後6時半ごろだった。記者はこのホテルの5階にいた。大きな爆発音とともに部屋の窓ガラスが砕け散り、白煙が充満した。 1階に下りると、頭から血を流した従業員や腕にガラス片が刺さった男性が壁にもたれかかっていた。ライフル銃を構えて入ってきた治安部隊の隊員が「次、爆弾、もう一回。すぐに出ろ」と英語で忠告した。 ホテル正面の大通りには骨組みまでひしゃげた車が止まっていた。周囲にも大破した車が数台。治安部隊が、詰めかけた群衆に「後ろに下がれ」と怒声を浴びせていた。次々と到着する救急車がうつろな表情の負傷者を運んで行った。 買い物袋を抱えた若い女性が震えながら地べたに座り込み、「ここは安全な街だと思っていたのに。一体、誰がこんなことを」と、地面を手でたたきつけながら泣き始めた。スーツ姿の中年男性はたばこを立て続けに吸いながら「絶対に許さない」と呪文のように繰り返していた。 この地域は治安の良さと豊富な石油資源を売り物に、海外からの投資を呼び込んでいる。今後もテロが続くようであれば、地域政府にとって大きな打撃となるおそれがある。 PR情報この記事の関連情報イラク情勢
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