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陸自車両通行中、道路脇で爆発 イラク・サマワ

2005年06月23日16時08分

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爆弾の爆発のため、一部がへこんだ高機動車の右ドア=23日、サマワで(陸上自衛隊提供)

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フロントガラスの数カ所にひびが入った高機動車=23日、イラク南部サマワで(陸上自衛隊提供)

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サマワ宿営地に到着した自衛隊の高機動車。同型車が爆弾による被害を受けた=昨年3月27日撮影

 23日午前9時(日本時間同日午後2時)ごろ、イラク南部サマワで、現地に派遣されている陸上自衛隊の車両4両が走行中、道路脇で爆発が起きた。防衛庁に入った連絡によると、車列の3番目を走っていた隊員輸送用の高機動車のフロントガラスにひびが入ったが、4両に分乗していた隊員と外務省職員1人の計約20人にけがはなかった。地元の警察幹部は「自衛隊を狙った攻撃だ」と述べた。政府は陸自が標的になった可能性が高いと判断。安全が確保されるまで宿営地外での活動を当面見合わせる方針を決めた。派遣部隊が被害を受けるのは今年1月に宿営地にロケット弾が撃ち込まれて以来で、宿営地外では初めて。

 首相官邸は23日午後2時半、危機管理センターに官邸連絡室を設置した。小泉首相は野田健内閣危機管理監や防衛庁の大古和雄運用局長らを呼び、事実関係をよく調査するよう指示した。政府高官は同夜、「車両の直下で爆発していたら大変なことになっていた。そういうことが今後ないと分かるまで、活動はできない」と述べた。

 防衛庁によると、現場は陸自の宿営地から東に約5キロの地点。政府関係者によると、陸自の車両がよく通る道で、片側1車線の舗装道路。道路右側の路肩の土壌に埋められた爆弾が、3両目が通過する時に、爆発したと見られるという。民間車両も多く、遠隔操作の爆発物で陸自をねらった可能性が高いとみている。また現場付近では別の爆発物も発見されたが、不発だったという。

 イラク警察幹部は「自衛隊を狙った攻撃だ。爆発は小規模だったが、リモコンで起爆した可能性が高い」とサマワの朝日新聞の助手に語った。

 高機動車のフロントガラスは、表層が普通のガラス、内側が防弾ガラスの二重構造で、普通のガラスにひびが入り、防弾ガラスは無傷。右側のフェンダーミラーも傷つき、右側のドアの一部もへこんだが、走行に影響はなかった。爆発で飛び散った石が当たった可能性が高いという。

 4両は、陸自が修復した道路の落成式に出席するため、サマワ北西約8キロのマジット郡へ向かう途中だった。外部に装甲を施した軽装甲機動車2両が車列の前後を固め、高機動車2両をはさむ形で走っていたとみられる。高機動車は10人乗りで装甲は施されていない。

 4両とも爆発後ただちに宿営地に引き返した。

 現在、サマワに派遣されているのは陸自第3師団(司令部・兵庫県伊丹市)を中心とした第6次復興支援群(約600人)で、5月14日から順次サマワ入りした。同庁などによると、イラクでは、反米勢力などが道路脇に爆弾を設置し、米兵らに死傷者が出ている。サマワでは昨年7月、イラク人を乗せたバスが、爆弾の爆発で一部壊された。

 陸自部隊の宿営地には1月11日にロケット弾が着弾した。陸自を狙ったとみられる迫撃砲やロケット弾による攻撃はこれまでに9回あり、昨年10月31日には、宿営地内の荷物保管用コンテナにロケット弾が貫通した。


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