JR宝塚線の脱線事故で、発生約3時間後にJR西日本天王寺車掌区(大阪市天王寺区)の区長(53)ら社員43人がボウリング大会を催していた問題で、同社は5日、全員が脱線事故の発生を把握しており、このうち13人は死傷者が多数出ている重大事故との認識があったことを明らかにした。
同社大阪支社によると、全員がテレビなどで事故発生を知っていたが、午後0時半からの大会に参加。このうち13人は重大事故と認識していながら、周囲の同僚にも伝えなかったという。
大会終了後に飲食会を予定していたが、区長は幹事役の車掌に対し、「大変な事故になっている。中止する」と中止するよう伝えた。しかし、重大事故との認識のあった5人を含む22人が、午後2時45分ごろから約2時間にわたって車掌区そばの居酒屋で酒を飲んでいた。
同社では25日午前9時半ごろ、可能な社員は全員招集する、95年の阪神大震災以来の「1種A体制」が敷かれていた。しかし、同車掌区は社員を現地派遣する対象機関に含まれていないとして伝えられなかったため、区長は詳しい状況を知らなかった。車掌区では、昼ごろになって副区長が新聞の号外を見て初めて重大事故との認識を持ったという。