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泣き崩れる遺族のそばで、献花する垣内剛・JR西日本社長=3日午後1時18分、兵庫県尼崎市で |
JR西日本の垣内剛社長は3日昼すぎ、JR宝塚線脱線事故の現場南側にある踏切脇に設けられた献花台を訪れ、花束をささげた。近くに居合わせた遺族からは「今頃何しに来た」という声もあがった。
垣内社長は喪服姿でユリの花束を持って献花台の前の行列の最後尾に並んだ。台の前で深く頭を下げ、声を震わせながら「申し訳ございません」と謝罪した。
社長の前には、1両目に乗っていて亡くなった兵庫県川西市の山本真大さん(29)の家族が並んでいた。「ごめん。迎えに来たよ。一緒に帰ろうね」。姉の雅子さん(30)は花束をささげた後、電車が突っ込んだマンションの前で泣き崩れた。父の孝士さん(59)は「(社長は)今頃何しに来た。生々しい現場を分かっているのか」と憤りを隠さなかった。
垣内社長は報道陣に、「深い悲しみで身も心も引き裂かれる思い。このような大惨事になって深くおわび申し上げたい」と語った。遺族に対しては「心の中に大きな喪失感がある方が多く、慰めの言葉もないが、おわびするしかない。みなさんに報いるため、安全について一から見直し、二度と事故のない鉄道にしなければならない」と話した。
自らの進退については「安全問題に真正面から取り組むことが責任を全うすることだ」とし、過密さが指摘されているダイヤ編成についても「運転手にとって厳しいという声は届いていなかった。これまで良いと思っていたことが、良くなかった」と述べた。