JR宝塚線の脱線事故で、現場付近のレールに残されていた白い粉は、レールの下に敷かれたバラストと呼ばれる小石だったことが国土交通省航空・鉄道事故調査委員会の調べで分かった。事故調査委は、脱線の衝撃でレールに載ったバラストが踏み砕かれた可能性が高いと判断。事故直後にJR西日本が示唆した「置き石の可能性」との見方を事実上、否定した。
調査委は最後尾の7両目付近の左右と、約10メートル後方の計3カ所のレール上から採取した粉を電子顕微鏡などで分析。線路周辺に敷き詰められたバラストと同一の成分との結果が出た。現場付近ではコンクリート製枕木が損傷しているが、粉にコンクリートは含まれていなかった。
白い粉は事故現場付近の複数の地点でみつかっており、列車の間隔などから、故意にバラストを載せるのは難しい▽過去の事故原因調査で、バラストで脱線した例はない――などの理由から、事故調査委は、「脱線した車輪に巻き上げられたバラストが、レール上で後ろの車両の車輪に砕かれた可能性が高い」と結論づけた。
JR西日本は事故が起きた25日の記者会見で、7両目の車両の後方のレールで石を踏みつぶした際にできる「粉砕痕」があると発表。故意の置き石との見方を強くにじませていた。