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重機によってマンションの下から引き出された先頭車両=28日午後1時21分、兵庫県尼崎市で、本社ヘリから |
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車両の捜索をする消防隊員=28日午前8時53分、兵庫県尼崎市で |
兵庫県尼崎市のJR宝塚線(福知山線)で25日朝に起きた快速電車の脱線事故で、兵庫県警と尼崎市消防局は28日、106人目の死亡を確認し、4日間の捜索活動を終えた。身元は全員特定され、高見隆二郎運転士(23)は運転席で発見され、右手で操作盤のレバーを握った状態だったという。負傷者は461人。鉄道事故で死者が100人を超えたのは、1963年に161人が死亡した旧国鉄横須賀線鶴見事故以来で、この40年で最悪の惨事。JRとしては、91年の信楽高原鉄道(滋賀県)とJR西日本の列車正面衝突事故の死者42人を大きく上回った。
死者は男性59人、女性47人。県警は「これ以上、死者は増えない」としている。負傷者の内訳は重傷150人、軽傷311人。28日現在、100人以上が入院中だという。
救助、捜索活動は約80時間に及んだ。事故から約22時間後の26日早朝に男性(19)が救助されて以降は、生存者は見つからなかった。
この4日間、警察は兵庫のほか大阪、京都、滋賀、奈良各府県警からの応援も含め延べ約4500人が出動した。消防は、尼崎市消防局のほか、神戸、西宮両市、大阪府内の各自治体などから延べ928人。
28日の捜索活動は、マンション1階駐車場に突っ込んだ1両目で行われた。蛇腹状につぶれた車両の後ろを重機で引っ張り、先頭部分にわずかなすき間をもうけて、運転席の窓から救助隊員が搬送した。28日に確認された死者は10人。
県警は、高見運転士の遺体を司法解剖して死因を特定するとともに、身体の状態を調べる。運転席に立った状態で、車体に下半身が挟まれていたが、上半身に大きな損傷はなかったという。