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 < 尼崎・列車脱線事故 >

「もう住みたくない」 列車衝突のマンション住民

2005年04月26日13時10分

写真

事故現場では重機を使った5両目(右)の車両の撤去作業が始まった=26日午前11時17分、兵庫県尼崎市で、本社ヘリから

 電車が衝突したマンション「エフュージョン尼崎」では26日朝、避難先のホテルなどからいったん自宅に戻ってくる住民の姿が目立った。「もうここには住みたくない」とショックを口にする人。夜を徹しての救出作業を見守った人もいた。だが突っこんだ電車の撤去に備え、息をつくまもなく、再び避難先に向かうことになった。

 26日午前11時ごろ。荷物を取りにあわててマンションに戻ってきた女性は「昼から避難するよう言われている。電車を引き抜くので危険が生じる可能性がある、とJR側から説明を受けた」と話した。荷物を抱えたマンション住民が、JRの職員に先導されて次々とマンションから出てきた。

 3階に住む会社員、新居豊博さん(45)は午前11時45分ごろ、妻と2人で2日分の着替えを持ってホテルに向かった。「前日のホテルへの避難の連絡はポストに紙を一枚入れただけだった。僕らも被害者なのに、いまだに謝罪はない」とJRの対応に不満をあらわにする。

 前夜も避難先で過ごした住民は多い。

 2階に住む伊東淳(すなお)さん(39)は、妻(29)、娘(4)と近くのホテルで一夜を過ごした。一つ下の階が、電車がめり込んだ駐車場。自室は外壁が壊れ、断熱材がむき出しになった。

 「目の前で亡くなっている人をいっぱい見た。事故当時家にいた妻はとても怖がっている。もうこの家には住めない。JRに買い取ってもらうなどして一日も早く家を出たい」と言った。

 自宅に残った人もいた。8階の会社員中原和博さん(34)は、「夜中にベランダから救出作業を眺め、無事を祈っていた」。4階の保険代理店経営の男性(64)は「住み慣れたところにいたい」と話した。


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