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ヤンキー先生・丸山弁護士…自民、比例の「看板」も苦戦

2007年07月30日

 参院選では知名度を誇る自民党の比例区の候補者たちも、党への逆風をまともに受け、多くが薄氷を踏む戦いとなった。当選を果たしても、喜びの言葉は少なかった。

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当選を決め、支持者と握手する義家弘介氏=30日午前4時19分、東京都千代田区で

 安倍首相から直々に出馬を要請された教育再生会議の前担当室長、義家弘介氏(36)は開票開始から約8時間たった30日午前4時過ぎ、都内の選挙事務所で当選を祝った。

 友人のロックグループ「横浜銀蝿(ぎんばえ)」のメンバーから「危なかったな、ほんとによ」と声をかけられ、ヤンキー先生は苦笑い。選対幹部は「こんなぎりぎりの当選になるなんて。余波は大きかった」とつぶやいた。

 「年金、政治とカネ、失言……。厚い雲に覆われるなかで、もう一度教育問題を主題にしたい一心だった。この逆風のなかで投票してくれた人たちにお礼を言いたい」と義家氏。選挙中、体重は4キロ落ちたという。

 「教育再生会議の提言がただの提言に終わってしまうのが怖くて立候補を決意した。自民党は大差で負けたが、教育を政争の具にしてはならない」と民主党を牽制(けんせい)していた。

 自民は今回、比例区に35人の候補を並べたが、当選は14人。一方、候補者が同数の民主は20人。自民では、日本医師会が推薦した武見敬三・厚生労働副大臣が落選するなど苦戦を強いられた。

 人気テレビ番組「行列のできる法律相談所」にレギュラー出演していた弁護士の丸山和也氏(61)に、当選確実が伝えられたのは午前3時近くだった。「目玉と言われた人がこれじゃあ……。逆風を一番もろに受けた候補だ」と、選対幹部はうなった。

 丸山氏は「(閣僚の)予想しない発言がこれでもか、これでもか、と出てきた。自民党や安倍政権への怒りがものすごく、自民党から出ているというだけでその怒りが私にくる。本当にきつかった」と振り返った。

 安倍首相の責任についても「大臣を解任しなかった安倍さんは甘いのではないか、と。トップに立つ人がどういう言動を取るかで、選挙の結果が出る。その意味で安倍さんの責任はものすごく重い」と強い口調だった。

 05年の郵政選挙で、党に反旗を翻して、落選、離党、復党の道をたどった衛藤晟一氏(59)は午前4時半過ぎ、当選確実の報道を受けて都内の事務所に姿を現した。「復党・公認が遅れ大変苦しい戦いだったが、福祉や教育の再生への思いが通じて勝たせていただいた」と話した。

 安倍首相との盟友関係から、今年2月に復党願を提出すると党内から反対の声があがった。

 衛藤氏は「安倍政権の政治改革をさらに進め、ともに美しい国をつくっていきたい」としながらも、自民の大敗については「真摯(しんし)に受け止めなければいけない」と話していた。

 元スピードスケート選手としての知名度を誇る橋本聖子氏(42)も3選を果たしたものの、勝利宣言は30日午前4時ごろ。「大変な逆風の選挙だった」と振り返り、「身を引き締めて自民党を立て直すべく努力しなければならない」と語った。

 公示後は故郷・北海道から一歩も出ず、足元を固めるのに徹した。3度目の選挙戦で初めてのことだ。4月の道議選で初当選した堀井学氏や人気選手の岡崎朋美さんらスケート界の後輩らと遊説し、無党派層への浸透を図った。

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