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藤田が銀、日本勢メダル第1号 パラリンピック・自転車

2008年9月7日20時10分

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 日本勢メダル第1号となる銀メダルにも、藤田に喜びはなかった。自転車の男子1000メートルタイムトライアル(運動機能障害)。時が止まったかのような沈黙の後、「悔しい」。やっと一言絞り出した。

 中学、高校では陸上部。大学でトライアスロンを始めた。04年夏、大学2年の時に交通事故で両足を切断した。

 それでも、雑誌で障害者の選手を知っていたこともあり、競技復帰をあきらめる気持ちはなかった。義足をつけ、06年には再び大会に参加。2試合目で完走した。

 自転車は関係者の誘いがきっかけだった。トライアスロンの強化のために大会に出たら、代表入りを打診された。

 「とんでもないすごい話」。1カ月半迷い、最後は「またとないチャンス」と決心した。転向後、昨年4月の国内大会でいきなり優勝。11月の国際大会も未公認ながら世界記録を上回るタイムで制した。今春には練習中に転倒、顔に大けがをして病院に運ばれたが「ドーピングにならないだろうか」とコーチに電話をして点滴を待たせ、医師を怒らせた。

 金メダルを狙ったこの日、伏兵の英国選手が従来の世界記録を大きく更新する1分14秒936をマークしたのを見て、動揺した。「集中していたけど、影響があった」。前半は英国選手を上回るペースで入ったが、徐々に失速し1分17秒314。昨秋の記録にも及ばなかった。

 今大会はまだ3種目を残している。「力が足りなかった。次でがんばる」と前を見据えた。(阿久津篤史)

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