北京五輪第15日の22日、陸上の男子50キロ競歩で山崎勇喜(長谷川体育施設)が7位でゴールした。タイムは3時間45分47秒。昨夏の世界選手権大阪大会で係員の誘導ミスで棄権になった悔しさを晴らした。日本の競歩で初の入賞を果たした。
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先頭集団には無理してつかずに落ち着いたレースを展開。45キロは5位で通過。最後に2人の選手に抜かれたが大健闘だった。
「僕には歩くことしかないですから」。山崎にとって競歩は自分自身の証明だ。かつてダイハツで浅利純子ら女子マラソン選手を指導した鈴木従道監督の指導のもと多い時は1カ月で1200キロを歩いた。マラソン流に米コロラド州パゴサスプリングスで高地合宿もした。
昨夏の世界選手権大阪大会では誤誘導で棄権となり、時の人に。「冷静に考えてミスがなくても入賞はできなかった。むしろあのおかげで競歩が注目されるようになった」。傷は癒えている。
富山商高に進んだ時は駅伝で都大路を目指したかった。しかしフォームが悪くけがばかり。「練習で女子にもついていけなかった」。顧問の先生から競歩への転向を進められた。「いつかは長距離に戻るつもりだった」。大会でいい成績をとるたびに競歩の魅力にとりつかれていった。
「僕は他人より2倍3倍の練習をしないと強くなれない。油断するとすぐにだめになってしまう」。きまじめな24歳は「日本競歩陣の入賞第1号になりたい」という夢をかなえた。(堀川貴弘)