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卓球男子の水谷隼(19)は欧州育ちの選手だ。中学2年でドイツに渡り、今春まで名門クラブでプロ選手としてプレーした。厳しい環境で成長した経験を手に、21日夕のシングルス3回戦に臨む。
静岡県磐田市出身。両親の影響で5歳から卓球を始めた。小学生の全国大会で活躍し、非凡なボールタッチが目を引いた。日本協会の前原正浩強化本部長は「子どものレベルを完全に超えていた」と振り返る。
協会の強化プロジェクトに乗り、中2だった03年9月にドイツに渡った。10代4人の共同生活。背中を押したのは父信雄さん(48)。「最高の環境で卓球に打ちこめると思った」と言う。寂しさを紛らわせてあげようと、好きなプロレスのDVDを送り続け、計100枚以上になったという。
独プロ1部リーグのメンバーと毎日、練習し、卓球は順調に伸びた。05年春、15歳で迎えた世界選手権では当時世界ランク8位の選手を破った。独リーグでも1部で活躍するなど力をつけた。
団体戦は準決勝進出の原動力となった。世界ランク上位との戦いでも「自分の長所を出していく試合をしたい」と欧州の強豪の間でもまれた経験を発揮するつもりだ。(岡田健)