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左足がないことは言い訳にしない。オープンウオーター女子10キロ。24歳は、25選手中16位という結果に笑みを見せない。「全力は出したけれど、ちょっとがっかり」。一人のアスリートとして五輪を戦い抜いた。
身長175センチ、体重72キロ。もともと競泳選手だった。01年、ミニバイクに乗車中に車とぶつかり、左足を失った。
義足をつけた3カ月後には泳ぎ始めた。02年英連邦競技会800メートル自由形で、主要大会では義足の選手として初めて決勝に進んだ。07年アフリカ選手権1500メートル自由形では優勝。04年のアテネ・パラリンピック大会では金5個、銀1個を獲得した。
五輪は6歳のころからの夢だった。オーストラリアのコーチに1カ月教わったり、1日19キロも泳ぎ込んだりした。5月のオープンウオーター世界選手権女子10キロで4位に入り、五輪出場権を獲得した。
9月には北京パラリンピックに臨む。健常者と障害者の壁を越え、泳ぎ続ける。「私は水の中では自由。足が無いなんて思ったことはないし、これからも健常者と競い続ける」(由利英明)