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女王の弱気な言葉、現実に フェンシング・ベツァーリ

2008年8月18日14時40分

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写真拡大11日の個人種目を制し、喜ぶベツァーリ=AP

(16日、フェンシング女子フルーレ団体)

 ロシアチームが歓喜に沸くそばで、34歳の孤独な女王はピストに立ちつくした。

 フェンシング女子フルーレ団体準決勝。最後を任されたベツァーリは、延長1本勝負に負け、ロシアに屈した。

 11日の個人種目で優勝し、フェンシングでは初となる同一種目3大会連続金メダルに輝いたばかり。05年に長男ピエトロ君を出産。柔道の谷亮子が果たせなかった「ママでも金」でもあった。

 優勝記者会見では「息子にメダルをせがまれた。何色とは言われなかったけど」。連覇の重圧を問われ、「恐れる気持ちを外に出してはダメ。集中力を失うから」。

 2月14日生まれで「バレンタインデー」にちなみ、名前はバレンティナ。ただ、彼女の言動は「愛」よりも、勝利への執着心がにじみでる。

 「ピストに上がればチームメートや、たとえ妹であっても倒すべき敵でしかない」

 試合前の練習でも、イタリアのチームメートとは口もきかず、黙々と汗を流す。

 00年シドニー五輪の前に、髪を赤く染めた。「赤髪の女性はしっと深い人を追い払うみたい。アスリートは強すぎると、しっとされる」

 イタリアは女子の「フルーレ王国」。過剰なライバル意識が、団体戦の求心力に影を落とす。昨秋の世界選手権では日本に敗れメダルも逃した。

 「団体戦で本命と言われるけど、正直、ここ2年ほどは真価を見せてないから……」。弱気な言葉が現実になった。(稲垣康介)

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