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(17日、女子マラソン)
「この年でも走れると証明できた」。女子マラソンを制したトメスクは大方のメディアの「ピークを過ぎた選手」との見方を裏切った。13歳の息子の母でもある38歳は84年ロサンゼルス五輪から始まった女子マラソンの金メダル最年長。2位のヌデレバも11歳の娘がいる36歳だ。
マラソンは瞬発力よりも、年を重ねても衰えにくい持久力が勝敗を分ける。レースの中には多くのかけひきがあり、経験も生きる。
「他の子がどんなレースをしようと関係ない。私は私のペースを刻む」。そんなトメスクのスタイルがはまった。スローペースの集団から中間点手前で抜け出すと5キロごとのペースは17分半前後から一気に16分台へ。「誰も追ってこない。逃げよう」
独走で鳥の巣に帰り、喝采を受けた。「勝てると思ったのは残り200メートル」。ヌデレバは集団の先にトメスクが逃げていることに41キロまで気づかなかった。カーブが多く、後続から姿が見えにくい北京大学構内手前で差を広げたことも効果的だった。
トメスクは04年シカゴを制し、翌年のシカゴで2時間21分30秒の自己記録をマーク。05年世界選手権も銅メダルと実績は豊富。
昨年は世界選手権代表になりながら、右ひざのけがで大阪に来るのを断念した。北京で悔しさを晴らした。(原田亜紀夫)