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「右足、接地するごとに激痛」 マラソン棄権の土佐

2008年8月18日0時49分

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写真拡大先頭から遅れ、18キロ付近を走る土佐礼子(右)=岩崎央撮影

(17日、陸上 女子マラソン)

 26キロ付近。「もういい。やめろ、やめろ」。痛みをこらえて走る土佐礼子(32)に、心配そうにコースを逆走してきた夫の村井啓一さん(34)が声をあげた。土佐は夫の腕の中に倒れ込み泣いた後、背負われたまま救急車に乗り込んだ。

 土佐の顔がゆがみ出したのは10キロ過ぎ。先月末から出ていた右足の外反母趾(ぼし)の痛みに耐えていた。そのままずるずると遅れた。

 「10キロ過ぎから痛みがひどくなり、それ以降は接地するごとに激痛があり、足がつけない状況でした」。土佐は関係者を通じて、そうコメントした。

 先月末、中国・昆明での合宿で発症。これまで左足の外反母趾の痛みには悩まされ続けていたが、右足に出たのは初めてという。本人は外反母趾と言うが、三井住友海上の鈴木秀夫総監督(56)によると、はっきりした原因は分からないという。日本で検査を2度受けても、骨には異常なし。搬送された中日友好病院でも骨折などは見つからなかった。

 「骨に異常があれば、こちらとしても(欠場などの)判断が出せるんだが……」と総監督。痛み止めを飲んでいたこともあり、レース前の様子は大丈夫だったという。「本人とも相談し、レースに臨んだのは正しい判断だった。誰も責められない」

 「ゴールまで行きたい気持ちはありましたが、25キロ地点にいた応援スタッフや夫の薦めもあり、棄権の判断をしました」と土佐。

 野口の欠場が重圧になったのではないかとの見方は否定した。「それはない。ウチは自分のところのことしか考えない。他のチームについて土佐と話したことはない」

 動揺が大きく、土佐は救急車の中では泣いて話せなかった。「棄権した場面も覚えていない状態だった」と総監督は説明した。

 今後について土佐は「心身共に休養にあてたいと思います」とコメントした。(堀川貴弘)

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