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ハンマー投げの室伏が予選の1投目に78メートル16を投げ、決勝進出ラインの78メートル00をいきなり越えた。「予選は意外に難しいんです」と室伏。決勝への体力温存のために力を加減しつつ、予選を通過する記録を投げる必要がある。投げた後は少し首をかしげたが、競技後は笑みを浮かべて話した。
ほぼ満員の観客がつめかけた。高ぶる気持ちを抑えながら「オリンピックに来られたのがうれしかった。父やいろんな人にサポートしてもらってここまで競技に集中できたから」。3度目となる舞台に少し感慨深げだった。
6月末の日本選手権では80メートル98を投げて14連覇を達成した。6位に終わった昨年の世界選手権大阪大会以来の投てきだった。今季は「早い時期から試合に出たい」と語っていたが、ぎっくり腰を患って、予定は大きく崩れた。
ただ、日本選手権を境に調子は上がっていった。7月に母校の中京大で2度の記録会を開いた。同21日には今季ベストの81メートル87を含む6投中5投が80メートルを越えた。
決勝は17日。「ベストを尽くすことが僕の1番の目標ですから」。力むことなく、素直な自分の気持ちを口にしていた。(堀川貴弘)