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柔道は12日までに男女計8階級を終えたが、昨年の世界選手権の金メダリストが一人も優勝していない波乱の様相となっている。
3連覇を目指した女子48キロ級の谷亮子(トヨタ自動車)が初日に敗れたのが幕開け。優勝はドゥミトル(ルーマニア)だった。10日に連覇を達成した男子66キロ級の内柴正人(旭化成)は世界選手権に出場さえできず、4月のアジア選手権も5位の「伏兵」だった。
11日も世界選手権4大会連続優勝中の本命、女子57キロ級のケー・スンヒ(北朝鮮)が2回戦で敗退。同日の男子決勝は昨年の世界選手権決勝の再現となったが、結果は入れ替わってママドリ(アゼルバイジャン)が優勝した。
柔道の五輪の組み合わせはシード制のないレスリングとは違い、前年の世界選手権4強をシード選手にする。早い段階で強豪同士のつぶし合いがなく、本来は有力選手が順当に勝ち上がりやすいはずだ。
ただ、世界選手権は各国1人が出場できるため70人以上が参加する階級もあるが、五輪は男子で30人余り、女子が20人余り。日本代表の斉藤・男子監督は「五輪は初戦から世界選手権の3回戦あたりに匹敵する強い選手と対戦する」と話す。
ここまで8人の優勝者は日本2人のほか韓国、ルーマニア、中国、アゼルバイジャン、イタリアとドイツの計7カ国から出ている。フランスやブラジルの強豪国が苦戦しており、もはや確実に勝てる相手はいないと言えるほど力が接近している。(柴田真宏)