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北京五輪の射撃の表彰台で10日、戦闘状態にある2国の谷に友情の花が咲いた。
女子エアピストルで銀メダルのナタリア・パデリナ(ロシア)と銅のニーノ・サルクワゼ(グルジア)。メダル獲得が決まると互いのほおにキスをし、抱き合った。観衆からは拍手が巻き起こった。
国際オリンピック委員会(IOC)が同日朝、五輪撤退も検討していたグルジア選手団について、「北京に残り競技を続ける」と発表した。その直後の結果で、サルクワゼは「この数日、気持ちは揺れ動いた。人が戦争を始めたのではない。政治家が始めたのです」と涙ぐんだ。
88年ソウル五輪ではソ連代表として金と銀を獲得し、20年ぶりの五輪メダルをつかんだ。「(あの時の)金メダルより意義深い。射撃という一見、戦争を連想させる競技でつながる私たちだけど、2人の友情には何も立ち入れない」と話し、隣のパデリナの目を見た。
パデリナも同調した。「私たちは親友。スポーツは政治を超えることを証明できたと思う」(原田亜紀夫)