(9日、競泳 男子100メートル平泳ぎ)
自身の日本記録に0秒08と迫る好タイム。2大会連続2冠を狙う北京五輪の最初のレースで、北島が好スタートを切った。
「まあまあかな。気持ちよくスタート台に立とうと思った。リラックスしようと考えた」
前半50メートルは28秒34。組3位で折り返したものの、慌てない。得意のターンで2人を抜き去り、そのまま泳ぎ切った。「全体的に頑張れたと思う」。予選全体2位。8月初めの韓国・済州島合宿では58秒台も狙える練習タイムをマークした勢いを持続している。
平井コーチは「康介はこれまでの世界大会で最もコンディションがいい」。世界記録保持者のハンセンは1分0秒36の全体10位にとどまり、かつてほどの勢いはない。04年アテネ五輪のように、北島が予選から重圧をかけにいく必要はなかった。
準決勝は10日午前11時(日本時間10日正午)ごろ始まる。午後予選と午前準決勝の組み合わせは、初めての経験になる。
北島は「初めてのことだから、どうなるかわからない」と慎重に言葉を選ぶ。それでも心には余裕がある。
「期待されていることはうれしい。僕は明日(10日)からが勝負。(準決勝で)59秒0、(決勝で)58秒台を狙う」
世界新宣言が出た。(由利英明)