福田首相は、8日の北京五輪の開会式への往来に、政府専用機(ボーイング747―400、最大450人乗り)の代わりに航空自衛隊のU4多用途支援機(19人乗り)を使う。小型輸送用のU4を首相の外国訪問に使うのは初めてで、地球温暖化対策への貢献をPRする狙いもあるようだ。
空自は7月31日、準備のために入間基地(埼玉県)のU4を北京空港に飛行させ、現地の航空管制や飛行場の駐機要領を確認した。
首相は8月8日夕にU4で北京入りし、同日夜の開会式に出席。9日未明に北京を離れ、同日朝に長崎空港から長崎市で開かれる平和祈念式に向かう過密スケジュールを予定している。
歴代首相がU4に搭乗したのは過去9回あり、その多くが国内での災害発生時の被災地視察。海外への要人輸送は、昨年6月に当時の麻生外相が日中韓外相会談出席のため韓国の済州島に飛んだ例がある。防衛省幹部は「小型機で乗り心地はあまり良くない。強行軍は体にこたえるのでは」と心配する。(山田明宏)