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韓国出身の早川、日本代表で五輪へ アーチェリー女子

2008年5月17日11時4分

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写真日体大で練習に励む早川浪

 アテネ五輪で金メダル三つを獲得したアーチェリーの強豪・韓国出身の女子選手が、日本代表として北京に挑む。2年前に日本国籍を取得した日体大4年の早川浪(なみ)(23)。

 「今は自分が日本人という思いが8割」。来日4年。電子辞書は手放せないが、日本語の会話に困ることはない。

 韓国・全州出身。かつての名を嚴恵浪(オム・ヘラン)といった。10歳でアーチェリーを始め、ジュニア韓国代表に。高卒後は実業団に進んだが、1日12時間近く練習する韓国式に嫌気がさした。「競技をやめたら、何も残らない」。16年前に日本人と再婚し兵庫で暮らす母親に電話をかけた。「日本語を勉強したい」

 4年前に大阪の日本語学校に入った。しばらく勉強して帰国するつもりが、日本にいる韓国アーチェリー関係者の勧めで日体大へ。今度は軽い気持ちで弓を手にした。授業後の練習時間は半分以下。以前にない楽しさがあった。「ただ『やれ』と言うだけでなく、なぜそうするかを教えてくれる」日本式が肌にあった。国籍を変えた。「日本文化が好きになった。五輪のためではなかった」

 大学で体の動きを勉強し、より伸びた。知り合いの韓国選手から「打ち方が変わった」と言われる。06年全日本選手権3位、07年世界室内選手権で日本人で初の優勝。

 日本人として五輪に出ることで韓国では中傷もされた。インターネットで「裏切り者」とする書き込みを見つけた。でも、動じない。五輪で韓国と対戦したら「向こうの方が負けられないと思って緊張するかも」。

 妹の嚴恵漣(オム・ヘリョン)さんも昨年から日体大に通い、一緒に暮らす。「この前、妹に負けました」。恵漣さんも日本国籍取得の方向で「ロンドン五輪は2人で日本代表」と夢は広がる。(小田邦彦)

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