北京五輪・競泳日本代表の男子では、最年少、18歳の入江陵介(近大1年、200メートル背泳ぎ)が本番までにどこまで成長できるか楽しみだ。
入江が脚光を浴びたのは、200メートルで優勝した06年12月のドーハ・アジア大会。今年1月には1分56秒53の日本新をマークし、わずか1年半で、五輪の有力候補となった。しかし、4月の代表選考会を兼ねた日本選手権では苦しんだ。100メートル3位で北京行きを逃し、200メートル準決勝も3位通過。代表入りが一時、厳しくなり、コーチやトレーナーら何人もの前で涙を流した。道浦健寿コーチが「お前が北京に行かないならおれも行かない」と励まし、最後は自分で「バテたときのことを考えず、積極的にレースを」と開き直れ、決勝ではライバルを抑え優勝した。
入江は「駄目だったら水泳をやめようと思ったが、それをはねのけて代表になれてうれしい。メダルを狙う」。道浦コーチも「入江は一回り強くなれた」と評価している。