聖火リレー、香港でも「ムード演出」 活動家ら締め出し2008年04月30日19時51分 【香港=奥寺淳】北京五輪の聖火が30日、中国では最初のリレーが5月2日に開かれる香港に到着した。五輪開幕まで100日の祝賀ムードを盛り上げるイベントが繰り広げられた一方で、人権活動家らの入国は軒並み拒否。「一国二制度」で言論の自由が保障された香港で、異例の締めつけぶりになっている。
午後2時、聖火が香港の空港に降り立った。招待された赤いジャージー姿の小学生らが、中国国旗「五星紅旗」と赤い香港の旗を振って迎える模様を、テレビ各社が生中継する気合の入れようだ。 五輪に関して中国本土より冷静な香港も、この日は歓迎一色。立法会の前で親中派議員らが「中国頑張れ」「五輪の破壊活動は許さない」と声を張り上げた。 これに対し、抗議活動への締めつけは異例な厳しさとなっている。香港で抗議を予定していたデンマーク人の彫刻家ら3人が26日に入国を拒否されたのに続き、29日にもカナダ籍のチベット支援者や中国籍のジャーナリストら少なくとも5人が入国を許されず強制退去に。宗教セミナーに参加するために来たとされるチベット人僧侶も入国を拒まれたと香港紙は伝えた。 デモなどをする可能性のある人物は徹底して排除し、聖火リレーを混乱なく乗り切る構えだ。中国政府の意向を受けたとみられる措置に地元紙の一部は「やりすぎだ」と指摘。報道の自由を求める国際団体のメンバーが集まり、口にタオルを巻いて「表現の自由が侵されている」と訴えた。リレー当日は、天安門事件の追悼集会を毎年開く団体や学生らが、人権改善や政治犯釈放などを求めるデモ活動を計画。警察当局は最大3千人を動員して警備に当たる。 PR情報この記事の関連情報 |
どらく
鮮明フル画面
朝日新聞社から |