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あえぐ柔道 独仏大会優勝 04年の11から6に

2008年02月26日11時29分

 世界のトップクラスが集まった柔道のフランス国際とドイツ国際が終わり、日本勢の優勝者は計6人にとどまった。アテネ五輪で金メダル8個を獲得した04年は、両大会で計11選手が優勝。日本はこの時期の好成績で弾みをつけて五輪でのメダル量産につなげたが、今年は厳しい結果だ。北京五輪まで半年足らず。日本のお家芸は、苦しい状況にある。

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 ドイツ国際を24日に終えた日本男子の斉藤監督は、苦笑いを浮かべて振り返った。「厳しい手応えを十分に持ったよ」

 北京五輪の前哨戦とも言える欧州最大級の2大会は力試しの絶好の機会だった。日本も五輪代表選考の材料として重視しており、北京を見据えて候補選手を送り込んだ。

 結果は振るわなかった。優勝したのは6人。女子は48キロ級の谷亮子(トヨタ自動車)らアテネ王者3人が欠場した事情はある。しかし男子はベストメンバーで挑んだにもかかわらず、4年前の優勝8人から3人へと大幅に減った。100キロ超級の井上康生(綜合警備保障)はフランス国際で5位に終わり、五輪代表争いから脱落。66キロ級の内柴正人(旭化成)はフランスに、60キロ級の野村忠宏(ミキハウス)と100キロ級の鈴木桂治(平成管財)はドイツに出たが、この五輪王者3人は優勝できなかった。

 不振はアテネ五輪で躍進した反動という面がある。日本を倒そうとここ数年、海外勢は対策に力を入れてきた。それが出ていた。

 外国選手同士の試合では組み合うのに、日本選手が相手だと徹底して持たせない。組み合っても柔道着の肩や背中の部分をつかんで体を密着させる。日本選手に技をかけにくくするとともに、長いリーチを生かして素早く足を取り、相手の動きを封じていた。

 日本男子の持田コーチは「海外勢は国内にレベルの高い練習相手が少ない分、研究にかける時間が長い。組み方も体格に合っていて合理的」と分析する。

 柔道のすそ野が広がり、全体のレベルも上がっていた。日本勢の優勝が1人に終わったフランス国際では、男子73キロ級でモルドバの選手が優勝、女子52キロ級ではアルジェリア選手が2位に入った。男子の優勝は、フランス、ドイツ両大会とも7階級を6カ国が分け合った。以前はフランスやロシアなど強豪は数カ国だけだったが、今やどの国の選手が勝ってもおかしくない。

 海外勢はスタミナもつけてきている。延長を含めて10分間フルに戦える選手が増えた。「外国選手は2分でバテるから後半勝負」という、日本が得意としてきた戦い方が通用しなくなった。

 どうしたら勝てるのか。全日本柔道連盟の吉村和郎強化委員長は「足を取られることを警戒して下がってしまい、逆にやられる選手が多い。守りに入ると勝てない。先に持って先に仕掛ける柔道を、徹底して植え付けたい」と話す。

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