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義足は有利か 五輪資格、年明け結論

2007年12月22日12時25分

 障害者の陸上で活躍し、両脚に障害があるクラスの100メートル、200メートル、400メートルの世界記録を持つオスカー・ピストリウス(21)=南アフリカ=が、北京五輪出場を熱望している。焦点になるのは、義足の性能が競技力向上につながるかどうか。技術の進歩から持ち上がった問いかけは、年明けに結論が出る。

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北京五輪出場を希望するピストリウス=AP

 ピストリウスは先天的にひざから下がない。カーボン製義足でトラックを疾走し、「ブレードランナー」の異名を持つ。

 アテネ・パラリンピックの200メートルでは、従来の記録を0秒74短縮する21秒97(健常者の世界記録は19秒32)の世界新で金メダル。銀のマーロン・シャーリー(米)がこぼしていた。「彼の義足が長すぎないか? ストライドが大きければ有利だしカーボンの反発力もすごい。人間は機械には勝てない」。今春には、21秒58にまで短縮した。

 今年は一般の南アフリカ選手権にも出場し、400メートルで2位。7月、ローマの大会では一般選手と一緒に400メートルに出て46秒90。北京五輪の参加標準記録B(45秒95)にあと0秒95に迫った。

 国際陸連には「バネや車輪など、他選手より有利になる人工装置の利用」を禁じる規定がある。ピストリウスの義足が規定に抵触するかを見極めるため、国際陸連は11月、ドイツのケルン体育大に本人のほか体格や競技力が似ている一般選手5人を集めてテストを実施した。30ページにわたる調査リポートは18日に国際陸連に届いた。関係者の話では、五輪出場を認めない公算が大きい。

 一方、国際パラリンピック委員会のクレイブン会長は五輪出場に向け、全面支援を公言する。

 「五輪の舞台に立つ扉が開けば、ピストリウスの記録はさらに伸びるかもしれない。国際陸連だけの判断ではなく、より多くの意見を集めた上で結論を出すべきだ」。国際陸連の調査リポートは、1月10日に公表される。

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