金藤理絵=矢木隆晴撮影
現代の競泳界では異色の存在だ。今やトップレベルの選手は、自前のプールがある大手クラブの出身者が大部分。だが、この女子平泳ぎ代表の19歳は水泳人生のほとんどを地元・三次市(広島)の市営プールで過ごしてきた。
小学3年で入った三次スイミングクラブ出身では、初の五輪代表。夏休みには一般客と半々でプールを使うなど決して恵まれた環境ではなかったものの、月謝0円のボランティアコーチが教える環境で伸び伸び育った。早朝から走ったり、全体練習後も自ら考えたサーキットトレーニングに励んだり。自分を高めるために創意工夫する姿勢を養っていった。
4月の選考会。大学で二つ上の田村菜々香に先着し、2位で200メートル平泳ぎの代表権をつかんだ。「菜々香さんのためにも、と思うのは失礼。でも、私が頑張ればみんなに喜んでもらえる」と意気込む。
甘いもの好きで、レース前にはコブクロの曲を聴く。静かに燃える「市営プールのヒロイン」は、世界最大級の屋内プール「水立方」で輝くか。(永田篤史)
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かねとう・りえ 88年9月生まれ。広島・三次高から東海大2年。4月の代表選考会200メートル平泳ぎは種田恵に1秒74遅れの2分26秒28。好きな言葉は「克己心」。身長175センチ、体重67キロ。