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「大使館員」が挑発?

2008年4月29日

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写真聖火が通過する道路をはさんで互いの主張をぶつけあうチベット支持者(手前)と中国人留学生たち(奥)=バンコク、山本写す

■バンコク

 「中国大使館だ」

 バンコクで五輪の聖火リレーがあった19日、中国人男性が警備中のタイの警官に身分証を見せ、「なぜ動く必要があるのか」と詰め寄った。

 近くでチベット解放を求める100人規模の集会が開かれていた。そこに、真っ赤な服を着て中国国旗を振る中国人留学生ら150人が現れた。警官が混乱を防ごうと割って入った時のことだ。

 警察は留学生たちに道路の反対側へ動くよう指示。大使館員という男性がこれに不満を示し、約20分のすったもんだが続いた。その間に留学生は300人に増え、大合唱を始めた。チベット集会の方もいきり立ち、一触即発の雰囲気が漂った。

 留学生によれば、集会の話を聞いて仲間同士で連絡をとりあい、反論のために集まったという。「中国大使館」を名乗る複数の男女が常に一緒だった。最後は留学生たちが指示に従ってことなきを得たが、警察からは「聖火のための警備を大使館が混乱させてどうするのか」。「官製デモ」とのうわさまで出た。

 本当に大使館員であるなら、混乱回避へ地元警察に協力すべきではないのか。五輪の政治利用を批判する中国政府の主張は正しい。ならば中国側も挑発行為を慎むべきだ。(山本大輔)

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