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高橋美穂さん 金への緊張ほぐす指

野口みずきのトレーナー

2008年4月11日

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写真たかはし・みほ 神奈川県茅ケ崎市出身、32歳。高校時代の陸上部でけがに泣いた経験から東海大進学後は陸上部の学生トレーナーとして活躍。ふだんは横浜市の「ライラック治療院」に勤務。野口の他にも、資生堂やセカンドウィンドACの選手を担当することも。鍼灸師。写真は中国・昆明で野口みずき(右)と。

 金メダリストを支えるトレーナーは、朝10時から夜8時まで1日10人ほどを診る。京浜急行生麦駅から徒歩5分にあるこぢんまりとした鍼灸(しんきゅう)、マッサージの治療院。患者には実業団の長距離選手もいれば、70歳くらいのおじいさんもいる。

 「野口とおじいちゃんの体は違うけれど、同じように診ている。選手だから特別というのはなし。体が痛い時は誰でも痛いし、張っている時は誰でもつらいもの」

 野口が銀メダルを獲得した03年パリ世界選手権の時から、大きな試合の前に2カ月ほど同行する。04年アテネ五輪前もサンモリッツの合宿から付き添った。

 合宿中は朝の練習から動きを見る。走っている時の肩の動きの左右の差、ひざの上がり具合、足の着地の角度。左右のバランスを特に注意して見る。マッサージは一日2度。鍼(はり)は打たない。「野口の場合は太ももからおしりにかけての筋肉の幅が太い。走った後も少し刺激を加えれば、筋肉が自分の力で柔軟になっていく感じ」

 野口については、左足の筋力が右に比べて弱いことが指摘されていた。それが原因で故障に苦しんだ時期もある。「けがを乗り越え、今は自分で自分の体を感じようとする自覚が出てきた。私も大変なことがあるけれど、いつもいい結果を出してくれるのでつらいことは帳消しです」

 治療している間は藤田監督や広瀬コーチも踏み込めないふたりだけの時間だ。野口は3歳年下。「女ふたりになっても恋愛の話はまったくないですね。はやりの音楽のことなどを教えてくれます」。とりとめのない会話は、野口の心を柔らかくする。(堀川貴弘)

 =おわり

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