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日本のエース

李忠成 FWの得点は野球で言う4番の本塁打

2008年01月21日

サッカー五輪代表FW(22歳)

 昨年、J1柏で10点を挙げた。五輪日本代表の中で一番、自信をつけた選手だろう。

写真「日本で成長した。日本で成功したいと思った」

 それでも、「年々下手くそになっている気がする」。

 北京五輪のアジア予選を戦ううちに、自分に求める水準が高くなった。

 1年前は、ほとんどだれにも知られていなかった。Jリーグの選手としても、北京五輪を目指す23歳以下(U23)日本代表候補選手としても。

 在日韓国人4世になる。日本国籍ではなかった。06年にJ2だった柏でプレーしていた時、たまたま別の選手を視察に来ていた五輪代表の反町康治監督の目にとまった。

 「日本で生まれて、日本で成長した。日本で成功したいと思った」

 07年2月に日本国籍を取る。すぐ代表に招集がかかった。

 貪欲(どんよく)で、実にFWらしい。うまい選手ではないが、ただ得点という結果を求める。父鉄泰さんは「小さい頃からポジションはずっとFW。水泳でもスキーでも、フォームはむちゃくちゃ。でも何でも1番じゃないと気が済まない」と話す。

 一歩ピッチに足を踏み入れると、感情をむき出しにする。ベンチを外されたこともあったが、アジア予選終盤になって先発の座を奪った。アテネ五輪を経験し、絶対的なエースだった平山相太(FC東京)を押しのけた。

 負ければ五輪が遠ざかる昨年11月のアジア最終予選ベトナム戦で、2点を奪った。「今年一番の素晴らしい一日になった」。翌日、予選突破がかかった次の試合のことを聞くと「もっと最高の日にします」。

 「少しでも幅が広がるように、上にいけるように」。満足することはない。

 五輪本大会では、24歳以上の選手を3人登録できる。反町監督は明言を避けているが、得点力不足が指摘されただけに、FWを選ぶ可能性が高い。李も「FWに使うものだと思っている」。

 ライバルが現れるかもしれない。ただ、昨年1年で気概が生まれた。

 「FWの得点は野球で言う4番の本塁打。チームが盛り上がるのがFWの得点。自分の得点で引っ張りたい」

李の略歴

85年12月 東京都内で生まれる。3350グラム。
       幼稚園の頃、こみねFCでサッカーを始める
92年    朝鮮第9初級学校に入学
98年    横河FCジュニアユースに加入
01年    FC東京U―18に加入
04年 2月 FC東京のトップチームに昇格
    8月 U19韓国代表候補合宿に参加
05年 1月 柏に移籍
    7月 ガ大阪戦に途中出場してJリーグでデビュー
07年 2月 日本国籍を取得。親善試合・米国戦で五輪代表デビュー
   11月 五輪最終予選ベトナム戦で2得点。五輪代表が出場権を獲得

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