いやあ、昨日は天理の山下投手にヤられました。
山下投手は背番号「1」ですが、開幕試合の先発を3回と3分の1で降板。次の試合では控えの柴田投手が先発・完投したせいで1イニングもマウンドにお呼ばれしませんでした。
そこで試合直前の取材で報道陣は山下・柴田両投手に「今日の先発はどっち?」と質問したものの、2人とも「まだ言われていないんです」。
結果は意外な起用で山下投手の先発。見事な完投勝利でした。よく直前の先発通告であそこまで投げられるものだと感心していたら、「実は二日前に言われていたんです」と。
「でも作戦だから内緒にしていました。しょうがないじゃないですか」
と言われてしまっては、我々も頭をかくしかありません。
高校野球取材では基本的に監督も選手も丁寧に答えてくれますが、ときどきこういう狐と狸の化かし合いというか、禅問答みたいなやりとりがあります。
その手の禅問答の“名人”が常総学院の木内元監督でした。ある試合で「私はサインを出していない」と言い張るので、「でも選手は試合中にみんな監督の方を見るじゃないですか」と指摘すると、「さあ、それが私にもわからん。なんでだろう」。これには吉本新喜劇のようにみんなコケそうになりましたね。
私はこういう禅問答が嫌いじゃありません。実際、天理の山下投手には報道陣も大笑いしてましたし。これからもウィット、ユーモア溢れる選手を取材したいものです。
(08/17)