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打球は、頭から飛び込んだ中堅手田中の先で跳ねた。横浜の11回2死一、二塁。二塁走者が生還して、サヨナラ負け。京都外大西のマウンドを守り続けた大谷は、両手をひざに置いてうつむいていたが、やがてその場に崩れ落ちた。
狙いは外角低めだったが、投球は高く、内へ入った。「終わった」。涙が止まらなくなった。
直球が130キロに届かない、右横手の軟投派。それでも、横浜の渡辺監督を「1点勝負になる」と警戒させ、その通りの展開に持ち込んだ。生命線のスライダーで右打者の腰をぐらつかせ、左打者には引っかけさせた。直球は丁寧に内と外へ。内野ゴロのアウトは16を数えた。
7回から、すごみを増した。サヨナラ打を浴びた11回を除き、一人の走者も許さない。「見たことがない目つきをしていた。集中してオーラが出ていた」と捕手の南。
「気持ちが乗った球を投げていたからだと思う。直球も、変化球に負けへんくらい良かったんです」。好投した理由を、大谷は説明した。
11回途中まで投げて、129球、7安打、1失点。強豪と互角に渡り合った内容を「これまでで、一番楽しいゲームだった」と、話した。
(08/15)
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