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どよめきが収まらない中、2発目の快音が銀傘に響いた。3回、東海大翔洋の攻撃だ。右翼スタンドに運んだ川口に続き、斉藤が左翼ポール際へ一発。今大会4、5号本塁打は史上12度目の2者連続となった。
川口は「2回に本塁打を打たれたから、本塁打でお返ししようと思った」。斉藤は「スイングしたら、あとは勝手にボールが飛んでくれた」。打ったのは、ともに高め直球。大振りしたというより、シャープに、しかししっかりとバットを振り切った一打だった。
昨夏の静岡大会以来という川口、斉藤の「アベック本塁打」は、打線全体に火をつけた。中盤まで攻撃の手を緩めず、大技小技を絡めての攻めで2〜6回は各回2点ずつ計10点。尽誠学園に付け入るスキを与えない密度の高い攻撃だった。
7月上旬、東北(宮城)との練習試合では6回を投げたダルビッシュから長打を連ね、4点をもぎ取った。結局、5−7で敗れはしたが「自信になった。勝っても負けても、全国の強豪といい勝負はできる」と斉藤。静岡大会準決勝、決勝では選抜出場校の常葉菊川に7−3、古豪の静岡商に7−5と次々に打ち勝って、選手らはさらに自信を深めていた。
99年、甲子園経験のある東海大一と東海大工が統合し、現在の校名となった。周囲の期待とは裏腹にあと一歩、大舞台に届かなかったが、待望の甲子園では見事な快勝ぶり。滝監督は「僕もびっくり」と目を細めるばかりだった。(渋谷正章)
(08/09)
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