|
◇西東京大会=5回戦
法政一
000010100 2
000000102 3
都国立
1点を追いかける都国立9回裏の攻撃。2死から安打と四球で一、二塁。カウント2−2。打った瞬間「抜けろー」と打席の谷田部君が叫んだ打球は、法政一の中堅手を越え二塁打に。走者2人が生還した。都国立が逆転サヨナラ勝ちした瞬間、一塁側スタンドの応援団は喜びを爆発させた。
「どんな球か覚えていません。体が自然に反応した」と谷田部君。「最後までベンチもスタンドも誰ひとりあきらめていなかった。チーム一丸だったから打てました」と主将らしさをのぞかせた。
谷田部君は、2点先制された7回裏2死の場面で代打として登場。左越えの適時二塁打を放ち、1点差とした。この日の3点を1人でたたき出した。
秋森監督は「法政一の小西投手が好調だったので、打つ手がなく代打で切り崩せればと思った」と話す。その期待に谷田部君がこたえた。
都国立は82年以来、22年ぶりにベスト8へ駒を進めた。
◇ ◇
バックネット裏で静かに戦況を見つめる人がいた。都国立OBの市川忠男さん。69年からは本業の洋服仕立業の傍ら監督を務めた。80年には都立勢として初の甲子園出場を果たしたが、初戦箕島に0−5で敗れた。
「今年のチームは守りが安定している。暑い時は、バッティングは水モノ。守りがいいチームが勝つんです」という言葉通りの試合となった。若い後輩たちにも、甲子園の独特な雰囲気を味わってほしいと願う。
(07/23)
|