夏の甲子園で県勢初の8強はならなかった。だが、2勝を挙げた酒田南の戦いぶりは、県内ライバル校を大いに鼓舞、県高野連幹部からも称賛された。
昨春の選抜大会で8強入りをした東海大山形・武田宅矢監督は遠征先の長野県内でテレビ観戦した。
「エースの金本君は3戦目にもかかわらず低めを丁寧についていた。ただ生命線のスライダーで思うようにカウントが取れなかったのでは。今年の酒田南はここ数年の県勢の中でも最も力のあるチームだったと思う」
8強を賭けた戦いに東北勢が3校進出したことについては「東北全体のレベルが確実に上がっている証拠」と話し、「今後、県内で勝ち抜くのもより激烈になると思う。技術と精神力が必要だ」と気を引き締めていた。
今春の選抜大会で県勢初の4強入りを果たし、山形大会決勝で酒田南に敗れた羽黒・横田謙人監督は、移動の車中、ラジオ中継を聴いていた。
酒田南の甲子園での活躍は「お互いに刺激しあってきたライバルだけに頑張って欲しいと思っていた。山形県勢の強さを見せて力を出し切ってくれた」と健闘をたたえた。
県勢初の8強入りはならなかったことは「残念だが、どのチームも力をつけているので進出は時間の問題では」と話した。
県高野連の池内正一理事長は「先制されて焦りがあったのでは。1、2回戦は思い通りの試合が出来ていただけに7回に一挙8点を失ったのが痛かった。あれがなければ……」と悔やんだ。
その一方でこれまでの戦いぶりについて、「よくやってくれたと思う。新チームになってまた上を目指して欲しい」と話した。
県高野連の佐藤利廣会長は「2回戦、優勝候補の沖縄尚学との試合は、がっぷりと組んだ戦いで勝った素晴らしい試合。宇部商戦でも一塁に果敢に頭から滑り込むなど気迫が伝わってくるプレーが多かった。どの選手も本当によく頑張ってくれた」と振り返った。
佐藤会長は3試合すべてを酒田南のアルプススタンドで観戦。「一投一打に歓声が上がる一体感のあるよい応援だった」と酒田南の応援ぶりも評価した。