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【西東京】 日大三

3年連続12回目

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「魔法」でうなる一振り 江原選手

2005年08月19日

 白いすねあてを着けた右足を、ぐっと引き上げ大きく踏み込む。

 5回、先頭打者の江原真輔君は左打席に立つとスライダーに狙い球を絞った。相手投手は直球も織り交ぜて攻めてくる。球はよく見える。「直球を待っててもスライダーにあわせられない。逆なら大丈夫だと思って」

 4球目、狙い通りのスライダー。フルスイングすると、打球は右中間スタンドまで一直線に飛んだ。同点の本塁打。ベンチが、スタンドが、どっと沸いた。

 力のこもったフォームは小倉全由監督の直伝だ。

 3年前、初めて小倉監督の前で打撃練習をしたとき、一本も外野までヒットを飛ばせなかった。「おれのレベルじゃだめだな」

 がっくりしかかると、小倉監督に「一回、足を上げて打ってみろ」と声をかけられた。

 軽い気持ちで足を上げて打つと、一球目は124メートル向こうにあるスコアボードを越えていった。魔法にかかったような気がした。強打者を作る名人の一言だった。

 小倉監督は「初球からぐんぐん振っていくところがいい」と評価する。

 西東京大会から1番打者。「一番たくさん打席が回ってくる」と考えると調子もあがり、本塁打を含む7安打を打った。 15日の前橋商戦では、「打ちたい」と力が入って無安打。この日は、7番に入り、小倉監督から「何も考えずに、思いっきり振っていいよ」と声をかけられた。

 2回2死には、右越えの二塁打。8回1死満塁では7球粘った後、空振り三振になったが、ラジオの解説者も「すごい三振だ」とうなるほど凄(すさ)まじいスイングに、球場全体がどよめいた。

 高校通算25本塁打。最後の2本は、教え通りのスイングで甲子園のスタンドに打ち込んだ。


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