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8回裏から登板した多摩大聖ケ丘の日下君=立川 |
8回裏2死一、二塁。地面すれすれから飛び出したボールはぐっと伸び上がり、打者の腰の高さに構えたミットに吸い込まれた。空振り三振。多摩大聖ケ丘の「サブマリン」、2年の日下瑞貴君が夏の大会で初めてのマウンドにあがった。
先発した3年の高橋英之君が7回まで被安打4、2失点と力投。10点差が付いたこともあり、2死となった8回途中、マウンドを譲られた。
先輩の高橋君は身長188センチ。腕を振りかぶり、頭の上からボールを投げおろす。日下君は地上すれすれでボールを手放す。高低差約2メートルの継投策が決まった。
上体をぐっと倒し、地面すれすれからボールを投げる。千葉ロッテの渡辺俊介投手で有名な投げ方は、杉田修一監督の薦めで始めた。
「体が小さいから。背がぐんと伸びないうちは、上から投げさせません」と杉田監督。好調時は、指先に土が付くほど低い姿勢になるという。
この日は、6回の攻撃途中から投球練習を始めた。「そろそろ試合に出たいな、って思っていました」。甲子園を目指す夏はこの日が初登板。しかし、1人目の打者に四球を出すと、暴投、死球とミスが続く。
「ストライクを狙えば打たれないよ」「バッターに集中して」。ピンチの度に、本間仁志主将ら内野手が1人ずつマウンドによって励ましてくれた。
3人目の打者から低めの制球が決まり始め、最後は空振り三振で試合を締めた。「緊張はしなかったけど、夏は球場の雰囲気が違いますね」
4回戦の相手は東海大菅生。「強いところに投げて経験を積みたい」
強豪相手にどこまで深く「潜航」するか。杉田監督も「今日の出来はまだまだ。もっと伸びてくれるはず」と期待を寄せる。=立川